第15話

科学捜査班 「怒りの鞭」

 砂漠で若い女の死骸が発見される。
 奇妙な死体。
 右腕の手首から先がない。
 また、腕には「19」という焼き印が押されている。
 さらに遺体をラボに運んで解剖するともっと奇妙なことがわかる。片方の眼球は他人のものだった。神経は切れており、ただ押し込んであるだけだった。
 肝臓はほぼ溶けきっている。
 女の名前はゾーイ。ハーバード大の学生。失踪前には慢性不眠症の治療のため医療実験に参加していた。
 一方、ゾーイの遺体を確認しにあらわれたのが、SMの館を経営する母親、レディ・ヘザー。レディ・ヘザーはCSIのトップ、グリッソムとからむ重要な外部キャラクターなのだが、今回のゲスト出演はちょっと無理筋。
 容疑者として、クリニックの医者、ジェイコブが浮上し、事件は医療・猟奇・連続殺人事件の様相を呈してくる。
 やがて、ジェイコブの冷凍死体が駐車場で見つかり、捜査は暗礁に乗り上げる。
 このあたりまではとても面白かったが、トリックはありきたりで、最後はキツかった。脚本が息切れしたからレディ・ヘザーの投入なのか、と疑ってしまう。

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