ルー=ガルー

 本を読むのが遅いので、読了本だけ書いていると、間が開きすぎる。ということで、気が向いたら読んでる最中の報告もすることにしました。
 現在は、「ルー=ガルー ― 忌避すべき狼 」を読書中。
 買ったままずっと投げ出していた本ですが、読み出してみると、すごく面白い。京極夏彦のSFというだけで、ちょっと想像しがたいものがありますが、中禅寺秋彦が化けたような女子中学生が出てくるあたり、とても面白い。
 読んでいる途中で、この小説がインタラクティブ小説と銘打たれていることに気づく。2030年から53年における「通信」「病院」「警察」などの社会設定を、アニメ雑誌やインターネットを使って一般読者から公募したから、だそうです。くだらねえことをするなあと出版社の意図に呆れたが、徳間書店アニメージュなら仕方ない。
 ほんとにインタラクティブにするには、応募された意見に対して、議論を行って、その上で設定に取り入れるくらいことはしないと双方向とは言い難いのではないだろうか。
 京極さんにはこれに懲りずにまた(ほんの時折でいいから)、SFも読ませてほしいと思います。
 337ページでまだ中盤。これからどんどん面白くなりそうです。