第4回電書ゆる売りレポート

 1月9日。
 東高円寺「イココチ」にて第4回ゆる売り。
 寝坊してはっと気がつくと3時をとっくに過ぎていて、イココチに向かって走りました。
 前回は誰も来なかったので、べつに問題なかろうとなどと思いつつ、扉をあけてびっくり仰天。
 日経クリック、日経ビジネスオンラインでさんざんお世話になった山中さんの姿が。超多忙のはずなのに、なんでー。
 その横には、ライター仲間のヒラユさんと波多野さんが。このお二人も同志といっていい長いお付き合いで、ちょっと、簡単には紹介できないくらい、すごい人たち。
 三人が並んでいる姿は、まぶしい。
 「すいませーん」と言って、コーヒーを頼んで、さっそく雑談。
 電書雑誌よねみつのことなど。いろいろ質問を受ける。
 耳に痛いことを直言されるが、まだ創刊号が出てないし、いろいろ混沌としているので、答えにくい。
 「コミケって暖かいよねえ」
 と言われる。
 尖ったコミニュティがたくさん集まって仲良くやっている雰囲気がとてもよくて、いつも2万円くらい買ってしまう。でも、ほとんど読んだ試しがない。あれは、思いもかけぬコミュニティに出会うこと、瞬間瞬間にふれあっていくこと、同人誌を買ってあなたたちは面白いですよと表明すること、そういうことが総体として面白いのではないか、という意見だった。
 電書フリマのほうがわかりやすい、と言われる。
 それはある種コミケと近接しているイベントで、コミュニティをあらわすアイコンとしての「電書」、それを眺めること、買うこと、その空間自体が面白そう。でも、雑誌にしてしまうと、その空間が作れないのではないか?
 確かに、物理的な空間は、ない。
 が、電書雑誌には、それとは別の、そこから新しいコミニュティが発生していくような磁場があるのではないか、と予感している。こればかりは始まってみないとなんともいえない。
 執筆者には高度な自主性が求められるが、企画が始まるまでの過程では、「米光」フィールドが働き、企画が練り込まれる。そのことを「Tokyo cats」を例にとって説明した。本来的な「編集」がきちんと機能している場所であることは理解してもらえた。でも、お金をとるだけのコンテンツがほんとに揃うの? という疑問は保留される。
 面白い記事を書かなきゃなあと、あらためて自戒する。ありがとう、山中さん。

 ヒラユさん、波多野さんと話していると、いつも企画が湯水のようにあふれ出す。ちょっと、これは、すごいのではないか、という小説のタネが出た。書きます。勉強しないといけないけれど、こんな面白いものは絶対に書かなきゃいけない。
 あと、作りたい電書がいくつかできました。
・波多野さんによる「ヒラユさんの日常」
・波多野さんのファンタジー小説とりえあえず版。
夢日記アンソロジー。これは月刊で「2月の夢日記」とか、そういうの。夢日記はコミュニティとして成立すると思う。

 ヒラユさんと波多野さんとは、そのあともモスバーガーに場所を移して延々と雑談。折野冬葱も加わりました。
 私は電書は、映画のパンフレットとか芝居のパンフレットに使われるべきだ! と断固主張しているのですが、「それは違う。あれは芝居を観た証なのだ。ファイルではダメだ!」と諭される。もうすこし考えを深めないと対抗できない。でも、ここはまだ納得していないので今後も勝負していくつもりです。

 というわけで、楽しかった。ただ、電書を売っているだけで、こんなに楽しくていいのでしょうか。

 本日の売り上げ。

東京トイボツ(没)クス
東京トイボツ(没)クス
電書フリマへの道
電書部技術班 シーズン1
電書部技術班/シーズン2
目で読むラジオ〜おやすみの前に〜
五百 とても短い数多くの物語
初の「軍艦島上陸ツアー」参加記録2009(改訂版)
モテる体位−佐々木あらら第一歌集−
@nyatsuko

計1700円

・「@nyatsuko」は、「Twitter発の日本で最高峰の本です!」と断言して買ってもらう。これをやりたいがために私は毎週ゆる売りをやっているのです
・自分の売り上げは400円。ピザトースト食べてコーヒー飲んだら大赤字。でもいいの。こんなに楽しい雑談は、求めたって得られないものだから。

 ということで、次回は、1月16日(日)です。
 遅刻するかもしれないけど、許してね。おいしい珈琲を飲んでゆったりしていてください。店内にいろいろ本が置いてあります。