明るい貧乏話 佐賀のがばいばあちゃん (島田洋七 徳間文庫)
いまさらという感じだが、「佐賀のがばいばあちゃん」を読んだ。
売れたものはそもそも読まないというひねくれた性格の私だが、この本には素直に感心した。島田さんのおそろしく素直な心が読者にそのままぶつかってくるのだと思う。
それにこの本を読めば貧乏が怖くなくなる。
貧乏の理由にはいろいろな個別の理由があるだろうけど、全体で見れば、それは社会のシステムだ。
幾多の格差社会本を読むより、この本を読むほうが実利的だろうと思う。
なにより読んでいて楽しい。ばあちゃんの言動は最高だ。
文章もとてもいい。話すように書くとはこういうことだろう。
小中学生にとくにお勧めしたい一冊。