ミディアム2 霊能者アリソン・デュボア 第7話 「審判のとき」

 wowow、22時。

 超能力者と霊能者の違いが私にはよくわからないのだが、どちらもまあ、万能選手といっていいだろう。
 この手の物語のきもはなんといっても、どのような邪魔が入るかにかかっている。
 ミディアム2はこの点がじつに優れている。

 今回は妻殺しの話だ。
 アリソンのみる夢は、事件をそのまま物語るものではない。それはある種の象徴であり、事実が変形し、夢に昇華したものだ。かならず真実は含まれているが、解釈次第では間違った方向にも行ってしまう。
 が、今回はわりあいにストレートな夢をみる。
 なのに夫のジョーが陪審員に選ばれてしまう。陪審員というトピック自体、いまの日本ではちょっとした旬でありますね。
 で、夫も上司もアリソンの話を聞いてくれない。聞いてくれないというより、法律の枷で聞くことができない。
 しかし、事件は残虐無惨。犯人の異常性格を見抜いたアリソンは刑事と協力して、逆転を狙う……という話。
 最後はちょっと哀しい終わり方だが、この身も蓋もないところが、ミディアムらしくてよい。ちょっとアメリカのドラマとは思えない、クールで、しかも人間味のあるすぐれたドラマだ。