wowow、22時。
超能力者と霊能者の違いが私にはよくわからないのだが、どちらもまあ、万能選手といっていいだろう。
この手の物語のきもはなんといっても、どのような邪魔が入るかにかかっている。
ミディアム2はこの点がじつに優れている。
今回は妻殺しの話だ。
アリソンのみる夢は、事件をそのまま物語るものではない。それはある種の象徴であり、事実が変形し、夢に昇華したものだ。かならず真実は含まれているが、解釈次第では間違った方向にも行ってしまう。
が、今回はわりあいにストレートな夢をみる。
なのに夫のジョーが陪審員に選ばれてしまう。陪審員というトピック自体、いまの日本ではちょっとした旬でありますね。
で、夫も上司もアリソンの話を聞いてくれない。聞いてくれないというより、法律の枷で聞くことができない。
しかし、事件は残虐無惨。犯人の異常性格を見抜いたアリソンは刑事と協力して、逆転を狙う……という話。
最後はちょっと哀しい終わり方だが、この身も蓋もないところが、ミディアムらしくてよい。ちょっとアメリカのドラマとは思えない、クールで、しかも人間味のあるすぐれたドラマだ。