第22話

FBI行動分析課 「地獄からの挑戦状」(前編)

 最終回で前編? ええーっ、なんというあざといことを。
 でもまあ、日本ではシーズン2が1月8日からスタートするから無問題なんですが、アメリカではどうだったんだろうな。私は嫌だよ、この続きを半年待たされるのは。だいたい、忘れるし。
 突然行動分析課に降って湧いた二週間の長期休暇。エルとモーガンはジャマイカのリゾートへ(恋人同士というわけではない)。ドクターリードはいつも手紙でしか連絡をとっていない母親のもとへ。施設に入った母親は重度の統合失調症。そんな設定だったのかと驚く。ホッチは家族と過ごし、ガルシアはオンラインゲームにはまりこんでいた。ギデオンは秘密の山小屋で分かれた妻と再会。それぞれの休暇が始まるという時に時限爆弾のような仕掛けが炸裂し、エルは殺人罪でジャマイカ警察に拘束され、ガルシアはシステムをハックされ、ホッチのもとには謎の手紙が届き、ギデオンのもとへは生首が配達されてくる。
 すべては2年前に失踪した女の子の監禁を暗示しているのだが……。 
 というきわめて気になる展開。
 ふだんプロファイリングしなれているメンバーは自分たちの行動やパーソナルデータが完璧に把握されていることに動揺を隠せない。とくに最後の安息地を奪われたギデオンの落ち込みはひどかった。
 しかし、いやおうなく事件に巻き込まれていくメンバーたち。
 緊迫した面白い展開なのだが、ひとつ腑に落ちないのは、二週間の休暇を与えた上司ないしは上層組織だろう。そこからまず目をつけるのが常道のはずなのに、なぜそこにふれないのかがよくわからない。
 前後編にするための無理矢理の構成ならちょっとやだな。