警視庁特命係 「この胸の高鳴りを」
殺されるのはロックグループのシンガーソングライター丹野。
ギターの弦による絞殺。
犯人として自首するのは恋人の女の子。
女関係がひどすぎたから、というのだが……。
話は、ちょっとオカルティックなところがあって、首をひねる。いくらなんでもこのシチュエーションが生まれるのは、偶然が重なりすぎだろう。「螳螂たちの幸福」には、異常を凌駕するだけの堅い精神性があったが、そういうものも感じられない。
ただ、不可思議な事実も、それが事実である以上、地道に調べていくのが特命チームのいいところ。
殺された丹野のデビュー曲がサブタイトルの「この胸の高鳴りを」。音楽プロデューサーに認められる楽曲なので、それなりのクォリティを求められるのだが、ちゃんと水準の曲になっていたのがうれしい。細部がでたらめだと一気に観る気がなくなるから。
それにしても、右京さんはなぜクスリのことにこんなに詳しいのか。薬剤師の資格でも持っているんですかね。シーズンが続くうちにだんだん「ハケンの品格」化してきたりして。
【ゲスト】
役名 | 役者 | 役柄 |
---|---|---|
丹野 | 松田悟志 | シンガーソングライター |
夏生 | 前田亜季 | 恋人 |
福地 | 玉有洋一郎 | アマチュアバンドのメンバー。自殺 |
可奈子 | 大谷允保 | 福地の恋人 |
【スタッフ】
脚本 | 入江信吾 |
監督 | 森本浩史 |