第21話

未解決凶悪犯罪 「入れ墨」

 1945年。
 新聞社はヨーロッパ戦争終結に沸いていた。
 60年前。性差別が当たり前の時代。
 男は無能でも政治を語り、女は有能でもケーキのレシピを書かされる。
 ここに、5セントの男性記者と10セントの女性記者がいた。値段は才能をあらわす。しかし、男には10セントの価値が求められ、女性は5セントと見なされる時代だった。その女性記者が恋に落ち、駅のプラットホームから突き落とされて殺された。殺人者は誰か?
 というわけで、まだ悪党はナチですかという驚きとともに、ミステリーとしてはすり替わりの細部を描かない脚本に不満を感じた。宮部みゆきの「火車」を読んだ記憶が生々しいせいかもしれないが。
 要約。
 恋をすると殺される