第17話

天才たちの最期

 捜一が自殺と断定した事件に対し、弱小出版社でアシスタントをしている瑛子が文句を言いに来る。
 受付で立ち往生する伊丹たち。そこへ警部殿があらわれ、体よくクレーム対処を任されるが……
 七年前、やはり詩壇を担うと言われた女性詩人が朗読会で服毒自殺した。
 そして、今回もまた。
 それはほんとに自殺なのか、自殺に見せかけた殺人なのか。現場に残された証拠からは、どちらとも断定できない。
 右京の一人捜査が進むうちに、ふたつの自殺の因縁、それに絡む人々の秘密が炙りだれていく……
 という具合なのだが、詩壇というむちゃくちゃマイナーな世界の話なので、いまいち盛り上がりに欠けたのが残念。
 いや、そうでもないか。爺どもに詩なんか書けてたまるかという決めつけのようなものが透けてみえて、その浅はかさがどうも気に入らない。
 詩壇の閉塞性への切り込みも浅い気がする。
 どうでもいいが、この回をみると、詩集ってかならず手書きで出版されているように見える。そんなことないと思うんだけど……。


出版社の瑛子(黒川芽以)から再捜査の依頼を受ける右京(水谷豊)。詩人の青年・安原(三浦涼介)が朗読会の舞台上で衝撃の自殺をしたが瑛子は将来有望な彼に自殺はありえないという。右京は安原の師である城戸(中島久之)と詩壇の重鎮・五十嵐(西沢利明)に事情を訊くが…。さらに瑛子の上司・堀江(三上市朗)によって明かされる“もう一つの自殺”とは? 詩壇のタブーに迫る右京の前に意外な真実が…!?

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/contents/story/0017/index.html

ゲスト

瑛子 出版社アシスタント 黒川芽以
安原 天才詩人 三浦涼介
城戸 安原の師 中島久之
五十嵐 詩壇の重鎮 西沢利明
堀江 出版社社長 三上市朗


スタッフ

脚本 波多野都
監督 和泉聖治