第18話

腐ったオレンジ

 ほんの些細なことからカーチェイスが始まり、片方の車が道路の崩落でいきなり視界から消えてしまう。なぜ道路が、と思ったら、銀行強盗の掘ったトンネルだった。
 始まり方はワクワクさせるのに、だんだん話が進むにつれてしょぼくなっていく。
 それほどありきたりな話というわけでもないのになぜだろう。金持ちは「悪いことをしているか、利用されているかのどちらか」というお約束があるから、先が読めてしまうのかもしれない。
 金持ち=悪というのは、身も蓋もない事実かもしれないのだが、お約束化はまずいよなあと思うのだった。

道路が陥没して走行中の車がくぼみに落ちる。ホレイショらが出動するが、それはただの道路陥没ではなかった。道路の下にトンネルが掘られており、その先には銀行が…金庫破りだったのだ。中身が奪われた貸金庫の借主は、麻薬カルテルと関わっているカルロス・サンティアゴ。トンネル内では銀行支店長代理のロリ・ストルツが死んでいた。死因は射殺、下着には精液が…。鑑定により明らかになった精液の主は、意外な人物だった…。

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