第5話

不思議の国のヴィーナス

 チームの中でも目立たず、おたく担当みたいになっているアダムが今回の主人公。
 なぜなら、舞台の半分くらいはバーチャルリアリティである「セカンドライフ」の中だから。決闘で勝たないと入れない場所など、アダムの活躍がなければ、捜査は進展しなかった。テイラー刑事がテイラーとしてログインする場面には笑ったが。
 事件そのものはシリアスで、後半はとんでもないリアルアクションの連続となる。
 また、あとを引くのかよーと思いつつ、欲求不満がつのる。午前3時33分の電話の謎もまったく進展しないし。
 CSIシリーズ全体に読み切り意識が不足してきている気がする。

マネキン置き場で額に45口径の銃創のある女性死体が見つかった。拷問のような切り傷からはニュージャージーの森に生息するダニが…。死体は緑のウィッグを付け、まるでマネキンのように見えたが、検視解剖で美容整形手術を受けて間もないことが判明。この特異な外見の謎は? アダムの指摘で被害者はインターネットの仮想世界「セカンドライフ」で有名な、ヴィーナスというアバターにそっくりだということが分かるのだが…。