第4話

闇の子供たち

 郊外。崩壊家庭。金目当ての里親。虐待。
 アメリカではありがちな風景なのだろううか。その結果、家族惨殺のシリアルキラーが生まれる。
 いかにも日常的な侵入手口が怖い。ディティールはとてもすぐれていたが、生き残りの証言で犯人像がはっきりしてしまうくだりがプロファイルもののストーリーとしては弱い。
 しかし、連続殺人の話を描いておきながら、最後にしみじみ感を漂わせるなんて、すごい芸だ。それともこちらがテレビの中の殺人に中毒しちゃったのだろうか。
 突然姿を消した主役、ギデオンの穴はまだ埋まっていない。