第10話

科学捜査班 「非情の戦場」

 タイトルが示す通り、戦争を扱った、ちょっと重めの回です。
 アメリカ人って「戦争」ってものをどんな風に受け止めているんでしょうね。私にはそのあたりが謎です。
 アメリカ以外の国からみれば、純度99%の金儲けですよ。国策産業以外のなにものでもない。
 「正義」という一言、虚構の概念と死体の山で、いったいいくら儲けているのか、想像もつきません。
 今回のドラマからは、うっすらとは分かっているけど、でも口には出しにくいしなあ、という感じが伝わってきました。
 戦っている兵士は無条件に尊敬しないといけない。
 でも、戦争自体は? という感じです。
 なかなか大上段に振りかぶってやれるテーマではないので、たいていは戦争によって傷ついた者の話になる。今回はスカウトの心の傷が切り口。
 戦争が出てくると、私は頭のスイッチが切り替わってしまうらしく、ドラマを愉しむというより、アメリカメディアの表現する戦争という部分に目が釘付けです。
 そういう意味で、今回はわりあい面白かった。イラク戦争の評価は向こうでも低いんだな。