FBI行動分析課 「メキシコの猟奇犯」
今回はメキシコへの出張編。
メキシコってこんな国なのかよと驚きを禁じ得ない。
地元の警察官は、アメリカのプロファイリングはメキシコでは通用しないという。
「男は男らしさを尊ぶ」
「家族から阻害された者が犯罪を犯す」
この2点がアメリカとは違うという。
小さな街で老婆が殺された。犯人として捕まったのは、息子。
家族とトラブルを抱えているらしい。そのことは息子も言わないし、妹も言わない。誰も言わないが、警察官は察している。そして、警察官もギデオンたちに言わない。同性愛者であることがバレるとこの国では終わりだし、刑務所でバレたらすぐに殺されるからだ。
ほんとかよ? と思って検索したが、どうもマジらしい。
ギデオンたちの下した結論は、「女装した男性のレイプ犯。きわめて気が弱く自信がない」。
焦点は、犯人が次に誰を狙うかに絞られる。ひさびさに衝撃的なラストだった。
これをやりたいがためにメキシコを舞台に選んだのか、というくらい。
メキシコの諺いわく。
「家を支えるのは地面ではなく女性である」
日本でもそうだけど、結局、強いのは女なのだった。