第5話

警視庁警備部警護課第四係

 ノーチェックだったフジの「SP」が意外にいいので驚いている。
 スポーツ中継が入るものだから、放送時間がガタガタで損をしていると思うが、フジは良質のドラマを作った時に限ってどうしてこういう杜撰な扱いをするのかよくわからない。へんな局だ。
 今回は政治資金絡みの重要参考人を警護する話。前編。
 主演の岡田准一演じる井上薫は、

両親の死の場面に遭遇するという過酷な体験を経たことにより、五感が異常に鋭くなり、“フォトグラフィック・メモリー”(一瞬で物事を映像として記憶できる)や、インディアンが駆使する特殊能力“トラッキング”(残された足跡などから情報を得る)能力を携えている。そのため、普段は普通のSPとして勤務しているが、実験的な意味を含め臨機応変に現場を動くことを黙認されている。

 という設定になっている。この特殊能力を描く場面が、視覚効果としていい絵作り。
 そういえば、インディアンが駆使する特殊能力は、「クリミナル・マインド」の第6話「虐殺の儀式」で詳しく描かれていた。ドラマなんだから大げさにやっているのだろうけど、日米で同時にネタにしているのが不思議(製作時期まではチェックしてませんが)。
 ひとつの話がなかなか終わらないものだから、ほんとはあとでレンタルで一気に観るほうが楽しいだろうと思いつつ、つい、毎週ビデオ録画で観ている。
 敵方がプロフェッショナルというのが面白さのポイントかな。ポール役の人(チョウ・ソンハ)、舞台で観たことがある。さすがつか舞台で鍛えただけあって、女装姿がばっちり。