FBI行動分析課 「マンハッタンの処刑人」
ニューヨークで連続殺人事件が発生する。
処刑の名にふさわしく、被害者は脛に傷もつ者ばかり。ただし、裁判では無罪判決。
警官が「公共サービス殺人」と呟き、マスメディアは囃し立てる。
アメリカ版必殺仕掛け人のごとき様相を呈してくるが、犯人の実像は暗い。
裁判所でプロファイリング像に当てはまる人間を聞くと、判事が「ほとんどそうだ」と答えるのがなんとも皮肉。
正義感と強迫神経症の複合というふうに私は理解したけど、それなら日本でも出てきそう。でも、いない。まだいないだけなのか、アメリカ独自なのか、そのあたりはちょっと判断しにくい感じだ。
FBI行動分析課としては珍しく都市型の犯罪を扱ったということで、印象深い。