第5話

Team Medical Dragon2 「決行!!運命の無輸血手術」

 高校生の美羽は心臓に疾患を抱えていることを小高に一瞬で見抜かれ、北洋病院で手術を受けることになる。
 ところが、美羽は、元厚生労働大臣の大物政治家の愛人の娘であることがばれ、明真大学附属病院に拉致されしまう。
 術前検査の結果、とんでもないことが判明した。美羽は特殊な血液型で、ストックがないのだ。そのため、輸血用の血液を自分の体から毎週とりため、手術を行うことになる。
 が、野口の本音を聞いてしまった美羽は明真大学附属病院を脱出し、北洋までたどり着いてその場で倒れる。
 今回の冒頭はいきなり心臓の無血手術のシーンからである。
 前回が地味だっただけに、今回は燃えるね。
 刑事物ものもそうだが、職業と生命の問題がうまくクロスしないとどうもドラマはうまくいかないみたいだ。 
 野口と片岡の政治的謀略話は、後景としてあるのは構わないが、前面に出てくるともたない。
 今回のような展開が続くことを望む。


 医龍2は前回のシーズンで完成したチームドラゴンの解体と再生の姿でもある。
 明真大学附属病院で生まれたチームドラゴンは、返り咲いた野口教授によって、心臓移植センターの設立を狙う明真大学附属病院側と、不要な患者と医者を捨てるための北洋病院に分離される。明真大学附属病院側は荒瀬、里原、北洋病院側が朝田、伊集院、藤吉。朝田は新チームを立ち上げようとする。すでに、麻酔医の小高(荒瀬と因縁があるらしい)、MEの野村、血管外科の外山はキャラクターが見えたが、まったく謎なのが、消化器科外科医の松平幸太郎(33)である。「以前別の病院にいたとき、医療ミスで訴えられて移籍してきた。以来、一度もメスを握っていない」という設定なのだが、何者なのだいったい。とても気になる。もう5話も終わってしまったのになあ。


【ゲスト】

役名 役者 備考
美羽 黒川智花 高校生
恩田 竜雷太 美羽の父。政治家


【スタッフ】

脚本 林宏司 「ハゲタカ」の脚本を書いた人
演出 葉山浩樹 フジテレビジョンドラマ制作センター所属