第4話

スティーヴン・キング 8つの悪夢 「争いが終わるとき」

 wowow、14時から。
 世界破滅ものだが、新鮮な味わい。
 語り手はドキュメンタリー作家の兄。ビデオカメラを前に弟を殺してしまったと告白する。
 その弟というのがとんでもない天才で、人生をたいへんな速度で駆け抜けて、人類への絶望へと至る。どうして人間は諍いをやめないのか。止められないのか。
 ふつうならここで文学、哲学、宗教などに走るところだが、弟はなんせ科学的天才なので、人間の闘争心を抑制するクスリを開発してしまう。
 そのクスリを地球全土にバラまく手段もふるっている。
 しかし、そのクスリにはある致命的な副作用があった……。
 よくできた話だが、いかんせん壮大すぎて、一時間で扱うにはちょっと無理があったかもしれない。二時間ドラマだったら、副作用の状況についてもう少し周到な伏線をはれたかもしれないのだが。

キャスト:ロン・リビングストン、ヘンリー・トマス
監督:ミカエル・ソロモン