第8話

コールドケース3 「英雄」

 ときは1972年。
 ベトナムで5年間も捕虜生活を送ってきたカールが帰還した。
 盛大なパーティ。BGMはRocket Man(Elton John)。
 しかし、5年間耐えても、彼は英雄ではなかった。4回も手足を折られ、ついでに心も折れて戦争の罪を認め、帰還したのだった。
 故郷でそのことがバレ、裏切り者と呼ばれる。
 ……。このあたりの感覚、よくわからない。カールは身も心もボロボロの状態で、翌年、雨の日に撃ち殺されてしまう。
 犯人はあがるのだが、最初から最後まで救いのない話だった。
 うーむ。
 アメリカ人が一方的に被害にあったように描かれているが、認識がずれている気がする。捕虜の扱いだけでいうと、描かれている通りかもしれないが、全体像はなあ。よその国に出稼ぎ戦争に行ってはトラウマを背負ってくるのがアメリカという国ではないのか。
 そのトラウマを蕩々と語られても見る方が困る。