第22話

CSI:ニューヨーク2 「奪われた家族」

 wowow、23時から。
 おおーっ、すげーっ。
 事件は2つ。川から上がった人魚姿の死体と、アパートメントから出たとたん目を射抜かれた男。
 動機魔といっていい私は、殺人事件において動機のユニークさを最重要視する。動機のつまんない殺人など描く価値さえないと思っている。その点、旦那を殺した妻の「後回し」という動機はじつに秀逸。橋本治京極夏彦に続く素晴らしさだ。私の中で歴代3位に入る。いくら褒め称えても称えきれない。
 人魚を殺した男の冷血さもいい。私は動機魔であると同時に犯人像魔でもある。犯人はユニークであればいいというものではあく、あくまで冷血で、その非人間ぶりがリアルに描かれなければならない。
 ユニークな動機は日本の推理ドラマにはほとんど存在しないが、犯人像のほうは日本も捨てたものではない。「相棒」の浅倉とか。小日向さんの演じた連続殺人鬼もよかった。
 あそこまで今日の犯人が膨らむかどうかが楽しみだ。