第12話

父の過去、娘の秘密

 あらすじ

 証人保護プログラム中の人間が殺人を犯した場合、裁けるのかどうかがテーマ。
 証人保護プログラムとは、法廷や諮問院会で証言者を被告発者からの制裁から保護するために設けられた制度である。ようは、マフィアの「血の掟」から証言者を保護するためのもの。該当者は裁判期間中、もしくは状況により生涯にわたって保護されることとなる。その間、住所の特定されない場所に政府極秘の国家最高機密で居住する。生活費や報酬などは全額が連邦政府から支給される。内通者により居所が知られないとも限らないので、パスポートや運転免許証、果ては社会保障番号まで全く新しいものが交付され完全な別人になる。劇的な制度であるため、ドラマで取り上げられることも多い。
 ネタは面白いが、日本にはこのような制度がないため、今回はあまりピンと来なかった。ただ、証人保護プログラムで守られている人殺しのとーちゃんよりも、一蓮托生の運命を背負わせられる娘のほうが、闇が深い。こっちに焦点をあてたほうが面白かったのに、という残念感は残る。