マッドマックス

 1979年オーストラリア。
 パソコンが出てこないと、時代って意外とわからない。クルマやバイクに疎いせいもあるが、いま観ても違和感のない復讐譚。
 見直すと、家族を失うまでの時間が長いことに驚く。印象に残っている復讐シーンはほんの少しなんだよね。


 1作目は、ちょっと暗い目の地味な話だったのに、なぜ2作目以降はぶっ飛んだあっちの世界へ行ってしまったのか、謎だ。

黒皮の上下服を着込み、肩にはマグナム44、足にはショットガンを入れ、完全武装した警官マックス(メル・ギブソン)。彼は、追跡専門のパトカー、インターセプターに乗り、同僚のグース(スティーヴ・ビズレー)からの無線連絡で、ナイトライダーを追跡している最中だ。ナイトライダーとは、警官を殺し、パトカーを奪い、追跡車を次々に転倒させている悪漢だ。ナイトライダーは、ぴったりとくっついてくるインターセプターに恐怖心を抱き、咄嗟にブレーキを踏んで、そのまま工事中現場に突っこんでしまった。彼の死は、それからのマックスの生活に大きな変化をもたらした。家を守る妻のジェシー(ジョアン・サミュエル)は、マックスの仕事が不安でたまらない。ナイトライダーの死で、集まってきた彼の仲間たちが、復讐のために町の者を脅かし、狂暴さを示しだした。トッカーター(ヒュー・キース・バーン)を筆頭にしたグループ「アウトライダー」の面々の暴力性は増し、遂に親友のグースが殺された。翌日、上司フィフィ(ロジャー・ワード)に辞表を出し、家族と車で旅に出たマックスは、しかし、行先の伯母の牧場で思いがけない襲撃をうける。トッカーターを初めとしたアウトライダー達が、ここにも来ていたのだ。必死の思いで彼らを納屋に閉じこめ、車で逃げるマックス。ジェシーは息子を抱いて逃げる。しかし、2人は追跡してきたアウトライダー達にひき殺されてしまった。愛する者を奪われたマックスの怒りは爆発した。武装して、チューンアップしたインターセプターに乗り込んだマックスは、逆に挑戦を開始した。トッカーター、ジョニー(ティム・バーンズ)らは凄絶な戦いの結果、怒りに燃えるマックスの必死の攻撃に絶滅するのだった。