第9話

対テロ特殊部隊 「希望からの挫折」

 内輪話。
 GSG-9の訓練生たちの山岳訓練で、射殺事件が起きる。
 テロか?
 いや、それは考えにくい。
 山に散った訓練生たちは疑心暗鬼に陥って本部に連絡しない。暗殺者は、じゅうぶんに罠を張って訓練生を陥れ、GSG-9の出番を待ちかまえる。
 一番責任を感じるのはGSG-9を率いるゲープだ。
 精神科医ユングは犯人のプロファイリングを行い、GSG-9に入隊できず、恨んでいる者だと推測する。
 かなり面白い回だったと思う。脚本が巧みで、画面作りもシャープ。オープニングに出てくる隊員のひとりがしゃがんで腕を広げ、あとから来るメンバーが宙に飛ぶ場面もこの回からとっている。