第14話

科学捜査班 「しくじった男」

 ハードボイルドなオープニング。
 場末の汚いビルの壁面。階段を登る男。殺人者は椅子に腰掛け、ベッドに寝ている男をじっと眺める。
 目覚めて命乞いする男。
 サイレンサーを使って、心臓を二発、頭を一発撃ち抜く。
 格好いいのはここまで。
 車で逃走しようとしたとたん、女の子に追突される。女の子は警察に通報しようする。そして殺される。
 一つ目の殺人は故意、二つ目の殺人は偶然。
 やがて点と点がつながり、犯人が同一だと分かる。
 ところが、あまりにもプロフェッショナルなやり口と予防処置のために、犯人が特定できない。犯人が、CSIの捜査をいかに読み切って行動していたかが、見どころ。
 犯人も凄いのだけど、やはり偶然の殺人が響いて、タイトル通りの「しくじった男」になる。
 けっこう面白かった。