第30回日本アカデミー賞

 の実況中継を観る。偶然だけど。
 司会は関口宏吉永小百合、テレビナビゲーターが上田晋也小池栄子。不思議な人選だと思った。吉永小百合はともかくとして、あとの人は映画となんの関係があるんだろう。インタビューは南海キャンディーズの山ちゃん。
 山ちゃんが新人賞受賞者のインタビューをしている部分でいきなり音声が飛び、三人分が音なし。ほとんど放送事故レベルだった。
 「ぜんぶ蒼井優が受賞してしまえばいいのに」と思いつつ観ていた。結果、新人賞と優秀助演女優賞をダブル受賞してめでたいことだった。
 優秀助演女優賞を受賞したときには茫然として、なんで……という感じの挨拶だったけど、あなた以外にあり得ないでしょう。旬ですよ旬。
 全体を見渡してみると、昨年の注目邦画は「フラガール」と「嫌われ松子の一生」だったことがはっきりした。「明日の記憶」は健闘賞という感じでしょうか。これ、観に行きたかったのに、結局、観ることができなくて残念です。メディアによる虚飾のほめ言葉が剥がれ落ちたのが「武士の一分」と「THE有頂天ホテル」。妥当な結果。「THE有頂天ホテル」は候補にあがること自体に違和感を覚えるほど。

優秀監督賞 李 相日 フラガール
優秀脚本賞 李 相日・羽原 大介 フラガール
優秀作品賞 フラガール
優秀主演男優賞 渡辺 謙 明日の記憶
優秀主演女優賞 中谷 美紀 嫌われ松子の一生
優秀助演男優賞 笹野 高史 「武士の一分」
優秀助演女優賞 蒼井 優 フラガール
優秀音楽賞 ガブリエル・ロベルト/渋谷 毅 嫌われ松子の一生