ALWAYS 三丁目の夕日

 2005年、日本。
 自分の生まれた頃よりちょっと昔の、でも教科書には載らない時代の物語。
 西岸良平の原作も好きでよく読んでいたが、ストーリーというよりは郷愁のマンガだった気がする。古くて活力のある時代を特撮がうまく再現したので、役者にかかるプレッシャーもそうとうなものだったと想像する。
 脚本に「相棒」の古沢良太が入っている点、茶川竜之介役に吉岡秀隆をキャスティングした点が注目点。
 母親に捨てられた古行淳之介(須賀健太)、淳之介を押しつけられそうになってちゃっかり茶川に押しつける石崎ヒロミ(小雪)が三つの軸になって話に大きなうねりができた。
 建設中の東京タワーなど、いいシーンもたくさんあって、楽しかった。電通が入っているわりには、ちゃんとした映画。一見の価値あり。現在公開中の続編も観たいもんです。

【スタッフ】

監督・脚本・VFX 山崎貴
原作 西岸良平
脚本 古沢良太
撮影 柴崎幸三
照明 水野研一
美術 上條安里
VFXディレクター 渋谷紀世子
録音 鶴巻仁
編集 宮島 竜治
音楽 佐藤直紀


【キャスト】

茶川竜之介 吉岡秀隆
鈴木則文 堤真一
石崎ヒロミ 小雪
鈴木トモエ 薬師丸ひろ子
星野六子 堀北真希
古行淳之介 須賀健太
鈴木一平 小清水一揮
大田キン もたいまさこ
宅間先生 三浦友和
宅間の妻 麻木久仁子
宅間の娘 重本愛瑠
川渕康成 小日向文世
秘書・佐竹 小木茂光
古行和子 奥貫薫
静夫 石丸謙二郎
三郎 高橋征也
雄一郎 持丸加賀
精肉店・丸山 マギー
自転車屋・吉田 温水洋一
電気屋 木村祐一
氷屋 ピエール瀧
郵便配達 神戸浩
中島巡査 飯田基祐
不動産屋 松尾貴史
劇場・支配人 益岡徹
借金取り 中村有志
通行人 羽鳥慎一
富山の薬屋 村松利史
小学校の先生 岡田薫