ドラクル

神を信じた悪魔と、悪魔を愛した一人の女

 ドラクルを観てきました。
 長塚圭史の最新作です。作・演出。文化村シアターコクーンにて。
 料金は1万1000円とお高いぞ。もっとも劇場の前半分は海老様ファンで埋まっていました。歌舞伎ファンの財力を思い知らされた一日。ま、シアターコクーンはなにやっても高いですが。休憩入れて3時間10分の長尺の芝居に立ち見が出てましたから、チケットは完売でしょう。
 料金分はなにかお返しをしなければということなのか(このあたり小劇場出身の生真面目さ)、舞台はがんがん動くは、暗転につぐ暗転でどんどん大道具が変化するは、生の弦楽四重奏が入るは、の大騒ぎ。
 感想は、箇条書きにて、あたりさわりのないあたりを。
宮沢りえ、いままで観た舞台の中では最高の演技
・あの薄気味悪い神父は誰だ、おお、手塚まことか、似合いすぎ
・日本の演劇で神をテーマに据える大胆さ
・ジャンル演劇ともいうべき端正なストーリー
 とまあ、このくらい。
 あとは、楽日を過ぎてから書き換えます。

追記 チケットはオークションにどんどん出ていて、7000円くらいしか値段がつかないらしい。たくさん買い込んだ海老蔵ファン(と決めつける)が投げてるな。うん、そりゃそうだ。投げる気持ちもわかるぞ。宮沢りえファンはぜひチケットをゲットして観に行きましょう。