「女王の宮殿」
相棒にしては、全体のつくりが弱い気がした。
若くて美しい子が出てこない、という点は面白かったけれど。そんなドラマ、なかなかないでしょ?
伊丹の嫌がらせで、山中に置いてけぼりにされてしまった右京と薫。近くにあったファッション界の女王・モナミの屋敷で雨宿りをさせてもらう、というかなり強引な導入部。自然にパーティーに出席するところが、右京さんっぽいというか、ほかの人では無理ですね。
パーティはいっけん豪華にみえるが、張りぼて。モナミは破産寸前で、それを知らない参加者はみんなモナミにたかろうとしている。うんうん、そういうもんだよね、とふかく納得。虚飾を見破るのは、キャビアの味のひどさや使用人の少なさ、執事がスコッチの瓶を移し替えていたことなどから。このあたりのディティールはさすが。
やがて、パーティーに出席している人たちの人数が合わないことが判明。一人で3人の人物を演じている男が浮かびあがった。
豪華さはあるのに、なんとなく面白さに欠ける。そんな回だった。
【スタッフ】
監督 | 和泉聖治 |
脚本 | 戸田山雅司 |
【ゲスト】
役名 | 役者 | |
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モナミ | 大空眞弓 | ファッション界の女王 |
タケル | 中村咲哉 | モナミの孫 |
行長 | 長棟嘉道 | タケルの父 |
服部 | 下元史朗 | 画商 |
和田 | 加藤仁志 | 男性モデル |