アカテガニ

 NHKデジタル総合をぼんやり眺めていたら、『ダーウィンが来た!生きもの新伝説「森に住むカニ 大行進!」』というのが始まった。陸に棲むカニアカテガニ*1の生態。いつの間にかつんのめるようにして観ていた。

首都圏、三浦半島の森にはアカテガニがくらす。普段、森にくらすが、夏、数十万匹ものカニの大群が海に向かい移動し、一斉に産卵する。大行進するカニのドラマを描く。
 というと、なんだかふつうの感じだが、このカニの中途半端さはただごとじゃない。森に棲むというからてっきり肺呼吸に対応しているのかと思えば、甲羅の中にたくさん水をため込んでえら呼吸しているという。そのため、数週間で水が少なくなって泡を吹き、あわてて水の補給に行く。おまけに年に一度の産卵は海でする。陸上とはいえ、海まで歩いて移動できる距離で、しかもいつでも水補給できる場所でないと生活できないのだった。なぜそこまで無理して陸に適応しなきゃいけなかったのか、とても不思議だ。
 番組中、珊瑚が卵を産む映像も流れて、びっくりする。へえーっ。