2007年アメリカ。
「アイアン・イーグル」というアホ映画を観たあとの疲れでぐったりしており、流し観をしていたのだが、どうも、なにかがいい。
なんとなく暗めの画面作り?
役者?
演技?
テンポのいい展開?
全部、いいのである。なんじゃこれはと思いつつ、麻薬王に成り上がっていく黒人の話を最後まで観てしまう。
クレジットを観て驚く、デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ、リドリー・スコット監督。なんと超一流の映画だったのだった。こんな二本並べるなよwowowという感じである。こっちを先にやってくれれば疲れなかったのに。
どうも、リドリー・スコット監督とは相性がいいみたいで、たいていの映画を面白く感じる。
なんとなくシンクロも感じる。麻薬王と大統領じゃずいぶん違うけど、「黒人がなにかするだけで進歩とみなされ、足をひっぱられるんだ」というようなセリフ(記憶頼り)が、印象に残る。まるで四年後のオバマをみるようだ。
キャスト
役名 | 役者名 |
---|---|
フランク・ルーカス | デンゼル・ワシントン |
リッチー・ロバーツ | ラッセル・クロウ |
ヒューイ・ルーカス | キウェテル・イジョフォー |
トルーポ | ジョシュ・ブローリン |
ニッキー・バーンズ | キューバ・グッディング・Jr |
ドミニク・カッターノ | アーマンド・アサンテ |
ルー・トバック | テッド・レヴィン |
エヴァ | ライマリ・ナダル |
ローリー・ロバーツ | カーラ・グギノ |
ルーカス | コモン:ターナー |
スティーブ・ルーカス | T.I |
モーゼ・ジョーンズ | RZA |
スタッフ
監督 | リドリー・スコット |
脚本 | スティーヴン・ザイリアン |
製作総指揮 | スティーヴン・ザイリアン |
製作総指揮 | マイケル・コスティガン |
製作 | ブライアン・グレイザー |
製作 | リドリー・スコット |
音楽 | マルク・ストライテンフェルト |
撮影 | ハリス・サヴィデス |
編集 | ピエトロ・スカリア |
1968年、フランク・ルーカスは長年仕えたハーレムの黒人ギャングのボスの死後、独自の麻薬ビジネスを展開する。やがて大物マフィアをも出し抜く成功を手にするが、目立たないことを信条にする彼の素顔はベールに包まれたままだった。一方、汚職がはびこる警察組織の中で正義を貫こうとする刑事リッチー・ロバーツは新設された麻薬捜査チームのリーダーに任命され、ドラッグ市場を牛耳る謎の人物に迫って行くのだった。
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD11888/story.html
ギャングにファミリーとくれば、マフィア、すなわちイタリア系という定説を覆して、卓越したビジネス・センスを武器にアフリカ系としては前代未聞の麻薬王の座に登りつめるデンゼル・ワシントン。対するは麻薬捜査班を指揮するラッセル・クロウ。実在の人物をモデルに二大オスカー俳優の激突で巨匠リドリー・スコットが描くのはベトナム戦争に疲弊した時代の裏社会版アメリカン・ドリームだ。立場の違いこそあれインディペンデント・スピリットに富み、地道な努力を決して怠らない気骨ある2人の男が、お互いの組織力と知力を総動員してそれぞれの闘いに挑む姿には単なる犯罪映画の範疇には収まらないダイナミックな面白さがある。