禿禿祭

 はげちびさい、と読む。
 wowowでの事前告知が凄く、もうすっかり観た気になっていたけど、ようやく今日放送だったのね。
 シス・カンパニーの公演(2007年1月16〜21日 世田谷パブリックシアター)。
 演出/構成はケラリーノ・サンドロビッチ。出演は高橋克実八嶋智人の二人。
 全体は二部構成で、第一部は二人芝居。岸田國士が1925年(大正14年)に発表した短編戯曲『命を弄ぶ男ふたり』を演じる。四、五十分程度の芝居だったが、つまらない。自殺を考えているふたりというシチュエーションで、お互いが自分の恋を語り合う。自殺なら金詰まりでしょうよ、いまの時代は。
 八嶋智人の芝居が一本調子でちょっと驚いた。
 第二部はフリートーク。ゲストは毎回異なり、びっくりするような人も出ていたみたいだけど、放送されたのは古田新太、ケラリーノ・サンドロビッチ、笑福亭鶴瓶。贅沢な布陣だが、始終微妙な雰囲気だった。放送できないことを喋りまくったらしい古田新太が一番よかった。放送されていないから、肝心のことは分からない。死ぬほど下らなかった可能性もある。そのほうがいいなあ。