朧の森に住む鬼

 新橋演舞場で劇団新感線の「朧の森に住む鬼」を観た。
 息子を連れていったが、中学生にはちょっと贅沢な出し物だったのではないだろうか。私も中学の頃にこんな芝居を観せてもらいたかったよ。
 いわゆる、いのうえ歌舞伎を「ふーん」といって横目で眺めていたのだけれど、今回はほんとに観てよかった。話も演出も役者も素晴らしく、疑問符をつける場所がない。豪華絢爛、緩急自在。悪いやつはとことん悪いというエンターテインメントの基本に徹した台本に惚れた。それを演じきった市川染五郎も凄い。